講師プロフィール– Profile –

大胡田誠

大胡田誠(弁護士)

1977年静岡県生まれ。
先天性緑内障により12歳で失明する。
筑波大学付属盲学校の中学部・高等部卒業後、慶応義塾大学法学部を経て慶応義塾大学大学院法務研究科へと進む。
8年に及ぶ苦学の末に2006年、5回目のチャレンジで司法試験に合格。
全盲で司法試験に合格した日本で3人目の弁護士になった。
都内の法律事務所勤務を経て、2019年、おおごだ法律事務所開所。
2021年、国家資格キャリアコンサルタント取得。
妻である全盲のシンガーソングライターの大石亜矢子との間に一男一女をもうける。
趣味はギター、マラソン、読書。好きな作家は村上春樹、石田衣良。
著書「全盲の僕が弁護士になった理由~あきらめない心の鍛え方」(日系BP社)は、2014年、松坂桃李主演でドラマ化され大きな反響を呼んだ。
その他の著書に、「今日からできる障害者雇用」(共著、弘文堂)、妻、大石亜矢子との共著「決断。全盲のふたりが家族をつくるとき」(中央公論新社)などがある。近著は、「コロナ危機を生き抜くための心のワクチン―全盲弁護士の智恵と言葉」(ワニブックス)。

対応テーマ

人権、ハラスメント、障害者差別解消法、共生社会の実現 あきらめない力、
困難の乗り越え方、コンプライアンス

宮沢あゆみ

宮沢あゆみ(医師・ジャーナリスト)

東京都出身。早稲田大学第一文学部卒。
TBSに入社し、報道局政治経済部初の女性記者として首相官邸、野党、国会、各省庁を担当。外信部へ移り国際情勢担当。バルセロナオリンピック特派員。
この間、報道情報番組のディレクター、プロデューサーを兼務。
その後、東海大医学部に学士編入学。New York Medical College、Mount Sinai MedicalCenter、Beth Israel Medical Center へ医学留学。三井記念病院、都立墨東病院勤務などを経て、「あゆみクリニック」を開業。講道館柔道2段

対応テーマ

医療、健康、女性の医療、更年期、思春期の悩み、ストレス、女性の活躍 転職、
未来の拓き方、あきらめない力、ジェンダー平等

板原愛

板原愛(弁護士)

1990年生まれ。
先天性の弱視の女性で 点字などを使用して司法試験に受かる。2019年12月に弁護士登録(東京弁護士会)。青山学院大学を経て、早稲田大学大学院法務研究科に進む。超難関の司法試験を2回目で合格。 法律に興味を持ったのは中学生の時。授業で憲法を学んで から法律書を読みあさるようになり、点字の社会科の資料集を修学旅行にも持参し、弁護士になると心に決め現在に至る。民事、刑事事件、企業法務等を担当しながら、日本弁護士連合会人権擁護委員会障がいを理由とする差別禁止法制に関する特別部会の特別委嘱委員を務め、障害者差別解消法に関する講演や執筆を手掛ける。旧優生保護法下で不妊手術を強いられた障がい者らが国に賠償を求めている訴訟での原告弁護団にも所属。

対応テーマ

人権、ハラスメント、女性の活躍、優生保護法、障害者差別解消法ジェンダー平等、
あきらめない力、未来の拓き方、困難の乗り越え方

岩下恭士

岩下恭士(毎日新聞記者)

日本唯一の全盲の新聞記者。毎日新聞社コンテンツ編成センターユニバーサロン編集長。
1986年毎日新聞社入社。カナダ・ブリテッシュコロンビア大学客員研究員を務め、現在は記者として、全盲の当事者としてITアクセシビリティ関連の取材を専門にする他、「多様性を尊重する社会づくり」「アクセシビリティの普及、啓発活動」に従事。
早稲田大学社会科学研究科大学院博士課程修了。立命館大学非常勤講師、総務省の視聴覚障害者等向け放送の充実に関する研究会委員などを経て、現在は早稲田大学人間科学学術院招聘研究員、政府審議会委員、国土交通省ICTを活用した歩行者の移動支援に関する勉強会委員。

対応テーマ

ITアクセスビリティー、共生社会の実現、あきらめない力

秋山浩之

秋山浩之(映像クリエイター)

1962年、神奈川県大磯町生まれ。
1987年、TBS入社。30年間、報道局に勤務し、『報道特集』ディレクター、同プロデューサーなど、主に特集番組やドキュメンタリー番組を担当。
その後はTBS審査部長などを務め、放送倫理のルール作りや社内啓発をおこなう。
2022年、会社定年後はインデペンデントな立場から動画制作等で活動。
主な番組:『3・11大震災・記者たちの眼差し』(平成23年文化庁芸術祭優秀賞)『報道特集 秘密保護法』(2013年度ギャラクシー賞優秀賞)『シルクロードの日本人伝説』『チェチェン・隠された戦争』『軍人スポークスマンの戦争・大本営発表の真実』

対応テーマ

原発問題、戦争問題、他

青木陽子
撮影・菊地正志

青木陽子(教育者)

1961年生まれ。アジア視覚障害者教育協会会長。NPO法人アジア障害者教育協会理事長。全盲の教育者。先天性の弱視で生まれる。6歳の時、失明。津田梅子に憧れ教育者を志す。南山大学(文学部教育学科)卒。米国・ニューヨーク州立大学バッファロー校修士課修了(教育学修士取得)。ペンシルベニア大学博士課程中退。1994年、天津に視覚障害者のための無料の日本語学校(天津視覚障害者日本語訓練校)を設立。以来30年にわたり、障害者と健常者が共に学ぶ、中国初のバリアフリー教育を推進する。
中国政府から友誼賞(外国人専門家を表彰する最高の栄誉賞)、日本政府から外務大臣表彰を受賞。点字毎日文化賞(毎日新聞社)、毎日国際交流賞(毎日新聞社)、社会貢献賞(社会貢献支援財団)、塙保己一賞(埼玉県)、鳥居賞(京都ライトハウス)、第1回「人間の尊厳賞」(南山大学)など、視覚障害者の能力開発とリーダーの育成が評価され数々の賞を受賞している。コロナ禍で2020年1月に一時帰国。現在も中国とオンラインで結び、日本語教室を続けている。<文責 菊地正志>

【ミュージカル「赤いハートと蒼い月」のモデル】

対応テーマ

人権、教育、女性の生き方、あきらめない力、困難の乗り越え方